ミノキシジルの副作用

ミノキシジルとは?

ミノキシジル(Minoxidil)とはもともと1960年代に高血圧の経口薬(血管拡張剤)として米国で開発された成分です。

後に患者の多くに全身の多毛症が見られるようになったことから外用薬としての臨床試験を実施。脱毛症を回復させ髪を育成する効果が確認されたことから、1980年代に世界で初めて脱毛症の外用治療薬として認可されました。

その後、米国では1990年代にロゲインとして、日本でも1999年に大正製薬がリアップという商品名で発売を開始。現在では、日本を含む世界中の多くの人が使っている育毛剤に配合されています。

当初は、ミノキシジルの配合濃度が1%2%という低濃度の育毛剤が主流でしたが、現在は5%濃度のものが主流になってきています。

ミノキシジルの働き

血管拡張作用

ミノキシジルは、血管を拡張する作用があります。

頭皮を巡る毛細血管を拡張することで血流量が増加し、血液を通して毛乳頭・毛母細胞に酸素や栄養が届きやすくなります。

酸素や栄養を供給された毛乳頭や毛母細胞は毛髪を生産する活動を活発化し、その結果、発毛促進につながります。

血管を拡張する作用がありますので、高血圧、低血圧の治療を受けている方や心臓や腎臓に障害のある方はミノキシジルの使用は控える必要があります。

血管新生作用

また、ミノキシジルには、毛乳頭細胞からのVEGF(血管内皮細胞増殖因子)の分泌を促す作用があることが分かっています。

VEGFには、血管の形成に関与し、血管を新生する作用があると言われているため、髪に必要な新たな血流ルートを確保できます。

血管拡張作用や血管新生作用は、加齢や生活習慣病などで頭皮の毛細血管が委縮したり少なくなっている方には効果が期待できると考えられます。

男性ホルモン対抗には不向き?

ミノキシジルにはこのような育毛に関する有効性が認められており、AGA対策として一定の効果は認められていますが、AGA(男性型脱毛症)の原因である男性ホルモンを抑える作用はあまり期待できないと考えられています。

ミノキシジルが生え際部分の発毛にはあまり効果がないと言われるのは、生え際部分が男性ホルモンの影響を大きく受けているためだと考えられています。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルには、
・経口タイプ(内服薬)と
・リキッドタイプ(外用薬)
がありますが、育毛治療薬として認可されているのは国内外を問わず外用薬としてだけで、内服薬としては認可されていないことに注意が必要です。

最近は、個人輸入などで海外から内服用のミノキシジルを輸入している方も多いようですが、これは育毛治療薬としてではなく、高血圧の経口薬として販売されているものを輸入しているもので本来なら医師の診断を必要とするものです。

内服薬のミノキシジルは、頭皮の血管だけでなく、心臓や肺などの内臓の血管まで拡張させ、重篤な副作用のリスクもありますし、他の薬(例えば風邪薬などに配合されているイブプロフェンなどの成分)との飲み合わせにも注意が必要と言われています。

内服薬は安易に服用せず、医師などの専門家の指導を仰ぐことが重要です。

実際、動悸やめまい、頭痛、倦怠感、むくみなどの症状で結局は数ヶ月の使用で断念される方も少なくないようです。

一方、外用薬としてのミノキシジルは日本でのリアップを始め海外でもロゲインという名前で販売されているのは有名です。

近年は、ロゲインのジェネリック版としてカークランドロゲインなど安価なものが個人輸入などで利用されています。

外用薬としてのミノキシジルを利用した場合の副作用としては、頭皮のかゆみや炎症、湿疹、脂漏性皮膚炎などがあります。

また、市販化されている大正製薬のリアップにおいても薬品との因果関係は不明としながらも、循環器系の副作用についての報告が多数寄せられたといったこともあるようです。

このようにミノキシジルを外用薬として使用した場合も、重篤な副作用のリスクはないとは言い切れないのが現状です。

特に、服用を中止すると服用前の状態まで戻ってしまう可能性が高く、発毛効果を維持したい間は、長期にわたって使用しなければならないため、そのリスクは高くなると言わざるを得ません。

現在ではミノキシジルに頼らずとも同等以上の効果が期待でき、かつ、上記のような副作用やリスクが非常に少ない成分も多数発見・公表されています。

特に、育毛剤フィンジアなどに配合されているキャピキシルとピディオキシジルなどの成分は、ミノキシジルと同等以上の効果が期待されているだけでなく、上記のような副作用やリスクが殆ど無い成分として注目を浴びています。

キャピキシルを使用している育毛剤
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